WordPressを自動でバックアップするプラグイン「BackWPup」

WordPressサイトをバックアップするのに大変便利なプラグイン「BackWPup」の紹介です。

HTMLで制作されたサイトならばバックアップは簡単にできますがWordPressで制作されたサイトのバックアップはなかなか大変です。

WordPressサイトのバックアップしなければいけない箇所は

  1. MySQLなどのデータベースのバックアップ
  2. テーマファイルのバックアップ
  3. アップロードした画像などのメディアファイル
  4. 使用中のプラグインファイルのバックアップ(もしくは使用中プラグインリスト)
  5. wp_config.phpなどの設定ファイル
  6. WordPress コアファイル群

このくらいをバックアップしておかないと何かあった時にサイトを復旧するのは大変です。
1と2だけあれば何とかある程度の復旧は可能ですが、完全に元通りにするには自分で構築したサイトでなければほぼ不可能ですし作った本人でも相当な時間がかかります。

1~6までバックアップをとっておけばWordPressに詳しくない人でも復旧できるはずです。
自分が今使っているバリューサーバーでもハッキング被害などが出たこともあるようですので今回は1~6すべてバックアップを取りたいと思います。

すべてバックアップを取るとかなりの容量になります。特に6のWordPressのコアファイルは重いです。
WordPressを再インストールするスキルがある方はバックアップの必要はないと思います。

BackWPupのインストール

BackWPup-install
プラグインからBackWPupを検索して「今すぐインストール」をクリックしてプラグインをダウンロードします。
BackWPup-install-active
インストールが完了されたら「プラグインを有効化」をクリックします。

DropBoxアカウント作成

サーバーがハッキングされたときに同じサーバーにバックアップをしても全く意味がないので、今回はバックアップデータを「DropBox」というウェブストレージに自動保存させる方法でやりたいと思います。
DropBox
DropBox, Inc.が提供しているオンラインストレージサービスである。オンラインストレージとローカルにある複数のコンピュータとの間でデータの共有や同期を可能とする。>専用のフォルダにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、データの共有・同期が可能となる。登録されたファイルはオンラインでバックアップされ、ファイルの変更履歴をもとにロールバックすることができる。他のオンラインストレージと比べてDropboxが有利な点は,ファイルのアップロードの簡便さにある。DropBoxはパソコンの専用フォルダにデータを保存すれば自動的にWeb上のデータも更新される。ローカル上のデータをオンラインと同期することから、オフラインで使用したいときでもダウンロードの必要はない。

まずはDropBoxでアカウントを作成します。
名前・メールアドレス・パスワードだけですぐに登録できます。
登録するとDropBoxのプログラムのダウンロードとインストールを促されますがブラウザで使用するだけならば別にインストールをしなくても問題はありません。

BackWPupの設定

WordPressのダッシュボードのBackWPupから色々と設定できます。それでは「Add new job」からジョブを設定していきます。

General

BackWPup-general

Job Name
何でもいいです。わかりやすい名前を付けてください
Job Tasks
バックアップをする大まかな項目です。
Archive name
バックアップされるファイルの名前です。デフォルトではバックアップした日時が入ります。
Archive Format
圧縮フォーマットです。Zipだと解凍が簡単ですが圧縮率が低くバックアップファイル容量が大きくなります。Tar Gzipなどは圧縮率が高いですが対応した解凍ソフトが必要になります。
Archive name
バックアップされるファイルの名前です。デフォルトではバックアップした日時が入ります。
Where should your backup file be stored?
どこにバックアップを保存するかです。今回はDropBoxに保存するので、Backup to DropBoxにチェックします。
Errors only
エラーがジョブ実行中に発生した場合にのみ、ログを記載したメールを送信します。

Schedule

BackWPup-schedule

Start job
manually only
バックアップを手動で開始します。
with WordPress cron
WordPressのcronを使ってバックアップを定期的に自動実行します。
with a link
記載されているUrlにアクセスがあった時にバックアップが実行されます。
Scheduler type
basic
スケジュールの指定が簡単にできます。(推奨)
advanced
多少わかりにくくはなりますが細かいスケジュールを指定できるようになります。
Scheduler
バックアップする周期と時間を指定します。

DB Backup

BackWPup-DB-Backup

Files

BackWPup-Files

Plugins

BackWPup-Plugins

to Dropbox

BackWPup-to-Dropbox

DropBoxとの連携でエラーが出るときは

DropBoxと連携できずにDropbox API (59) Unknown Cipher Errorと出ることがあります。
その時はWordPress.comのフォーラムにある「Dropbox API (59) Unknown Cipher Error」からミニプラグインをダウンロードしてインストールしてください。
BackWPup-mini-plugin

BackWPupのバックアップ実行

以上の設定が正しくできて入れば設定された時間になれば自動でバックアップされます。ですが時間まで待つのは大変なので一度テストしましょう。

BackWPup-job-run

jobsから作成したJobのRun nowをクリックすれば即実行されます。

tar.gzで34.8MBになりました。
DropBoxの容量は無料で2.5GBなので70回くらい保存できます。フルバックアップで一年分なら十分だと思います。

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